2019年8月3日土曜日

7月の公開講座


公開講座 「東大の森林で昆虫採集」にサポーター参加 A.I.



 725日、夕刻、私は遅れて、大滝地区入川渓谷入り口にある、東大演習林学生寮に到着。演習林内での昼間の昆虫採集を終えて参加者の皆さんが戻ってきた。参加者は9名で5名が昆虫少年でした。うち去年も参加した少年が4名。虫好きの子どもが都市部より参加!なにか力づけられる。

しおじの会よりKさんと私。演習林の今年度の担当は、地元出身のTさんと北海道から転勤して来たNさん。埼玉昆虫談話会のいつもの3人の講師の先生の顔も見えます。

幕とライトが物干し場にセットされ、恒例の夜間採集が7時半より始まる。小さな蛾などが集まってくるが、大物が来ない。去年はミヤマクワガタのオスも幾匹も採れたのに。今年は梅雨も長く寒いくらいで、昆虫は、月の光や温度や雨に微妙に影響されるので、夜間採集も予測が出来ないんだそうだ。

講師のHさんは蛾と蝶(鱗翅目)の専門で、とくに蛾は種類も多く、研究することが多く未知の分野がいっぱいだそうだ。リンゴドクガ、ヒメシャクガ、ニッコウシャチコなどなど、飛んでくる蛾を何でも教えてくれる。ゴマフボクトウが足元で死んでいた。と思ったら、手の平の上で温まり動き出した。変温動物なのでエネルギーの補給が難しいのだそうだ。ゴマフボクトウの幼虫が木の幹の中に食い込み、樹液を出して集まる虫を食べるために、樹液の出る木はつくられる。この肉食の蛾の幼虫は、どんな姿をしているのだろうか? 9時半夜間採集終了。風呂に入り11時就寝。

 少年達にインタビュー。「きちんと虫を採って、いい思い出にしたい。都市生活では虫捕りができないので。大きく綺麗な虫がとりたいが、採りやすく安全な虫がよいかもしれない。」「普段つかまえられぬ昆虫を山の中で捕りたい。カラスアゲハなど。都市はいそがしい。山は空気もきれい。」

「蝶が前回採れなかった。今日はミヤマカラスアゲハを採り、オオムラサキを見た。」         

 7月26日 朝食の時、蜂捕り名人の講師、Kさんが蜂ノ子をフライパンで炒って食べさせてくれた。キアシナガバチとコガタスズメバチ。アシナガバチは香ばしい。スズメバチはねっとりチーズ味。

 今日は豆焼き橋近くの、出会いの丘の演習林展示施設に移動。今年はテングチョウが大量発生で、ここでも夏眠もせずに飛んでいる。講師のEさんが、この現象を  「層変異」と言って、アフリカ大陸のバッタなどにみられ、幼虫が茶色になると大発生する。蝶の種類ではあまり見られないと教えてくれる。彼は農業害虫とその防除手段の研究者で、日本の稲が戦後の食糧難時代に、イチモンジセセリと二カメイガで大被害をうけたが乗り越えたと話していた。すべてのことが農業や昆虫につながり、虫や植物のことがなんでも好きで「趣味が仕事でいいね」と言われたが、農薬のことでは研究者は行政の中で苦しい立場もあったとのこと。

 9時半~昆虫標本づくりが始まる。手作りの展翅版で蝶やトンボの羽をひろげて固定する。展翅テープやピンをつかう。初めての人は皆さん苦労して取り組んでいる。甲虫はコルク版に生きているかのように足を固定する。5mmくらいの甲虫もいるので手先がむずかしい。

 昼食後、外でミヤマクワガタが採れた。ミヤマは昼間も活動する。アワブキの木でスミナガシの幼虫もとれた。美しい群青色の珍蝶だが、大滝では個体数が多い。

 午後は3人の講師の講義となる。1人30分程度と言われていましたが、それぞれ中身の濃い内容で短い文には出来ないので、来年は皆さん、是非とも  ご参加ください。                                                               



「埼玉県の生物多様性と自然保護」 K.E.

「セミの声を聞く 楽しい昆虫のクイズ や 川口市のみに生息クマオオツクツク」 
 N.H.

「スズメバチハンターの生態」駆除だけでなく生態を愛して研究  T. K.

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